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 本日、札幌市産業振興センターにて夏の研修会を行いました。会津大学上級准教授の苅間沢勇人先生をお迎えし、Q-Uをベースとした貴重なお話をいただくことができました。道内各地から約50名の先生方が出席されました。遠くは、網走や士別、稚内からもお越しいただきました。ありがとうございました。

こんな研修会でした

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前段は理論的な裏付けを解説

 研修の前段では、Q-Uが開発された経緯や、理論的な裏付け、全体的な傾向の捉え方を確認しました。お聞きしたところによると、すでにQ-Uをご存じで活用されている先生方も多くいらっしゃいましたが、基本的な部分を丁寧に解説していただいたことでより理解を深めることができました。また、そのことで、データを見るときに何が必要かがわかり、担任としてやることや、組織として取り組むべきことなどが見えてきました。ルールとリレーションのバランスを保ちつつ、集団を良い方向へ発達させていけるよう、年間を見通した関りがやはり大切なっていきます。

質問項目を個々にとらえる

 中盤は、Q-Uの質問項目の意味や、そこから見える学級の傾向、どのような関りが必要かを読み取ることを教えていただきました。蛍光ペンを片手に、一つ一つチェックしていくと、確かに傾向が見えてきました。結果を見て、意識することで「そうなんだ。」「どうしてだろう。」「どうしよう。」と、次の関りが生まれてきます。今回は更に、「この子は学校で嫌なことがあるんだな」と漠然と読み取るだけではなく、項目に気を付けて分析することで、いじめの対応なのか、不登校傾向への対応が必要なのか、更には学習意欲や友人関係、配慮と関りのスキルなど、個人として、学級集団として必要なものは何かを読み取りました。

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最新のアセスメント手法を学びました

 終盤は、実際の事例をもとにアセスメントを行いました。実際に担任が目の前にいるわけではないし、クラスを見ているわけでもありません。与えられたQ-Uの情報をもとに実態を読み取りました。12のグループの結果を並べると少々のばらつきはあるものの、平均化したものはなんと東京でも岡山でも同じだったそうです。Q-Uの限界はありますが、こういう客観的に分析することで共通の土台で話ができるということは、チームで何かを進めるうえで重要ではないかと思いました。具体的で実際に自分でもできる活動が多くありました。また、Q-Uを行っていない学校でも、学級経営を進める上での大切な視点を得ることができたと思います。2学期始業式からすぐに生かせそうな内容が多く、実りある研修会となりました。

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参加された先生方の声を紹介します

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・事例検討では、自分が考えつかない意見をたくさん聞くことができ勉強になりました。

・私の学校ではQ-Uは実施していませんが、私のクラスでは特にルールの定着がしっかりしていなくて崩れているのだと思ったので、2学期から、ルールの定着を徹底していきたいです。

・Q-Uの活用に可能性を感じました。分析の仕方で実に多くの情報が得られるというのは驚きでした。今日学んだことを2学期からの実践に役立てていきます。

・もう一度Q-Uを見返して自分の学級経営について見直したいなぁと思いました。

・Q-Uについて今回初めて学習したが、理論的で非常に勉強になった。特に活用法についてはデータ処理から分析の方法までとてもよく分かった。児童生徒一人一人に寄り添い、個別のアプローチを考えることができる手法として今後Q-Uがさらに広がっていくことを期待していますし、自分でも取り組みたいと思います。

・説明もわかりやすく、今までモヤッとしていた事がとてもクリアになったので、学びの多い一日となりました。他の地域の方々ともディスカッションすることができ、それもまた良い経験となりました。

※アンケートのうち、ホームページへの掲載を承諾していただいた先生のものから抜粋しています。

募集広報

 今年の夏は、会津大学准教授の苅間澤 勇人先生です。PDFでダウンロードされる方はこちらをご利用ください。

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 「札幌市」学級経営研究会という会の名前ですが、全道各地から本当に多くの先生方にお集まりいただいております。以前の研修の際に、「市外でも構いませんか?」と不安に思われた先生もいらっしゃったようですが、来てみて安心していただけました。道内各地はもちろん、道外でも、国外でも、また教員を目指す学生さんや、学びのサポーターさん、スクールカウンセラーさんまで、教育関係者であればどなたでもご参加いただけます。

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