札幌市学級経営研究会会長よりご挨拶です。今後とも、本会の活動にご理解とご助言・ご支援くださいますようお願いいたします。

学級経営研究会23年を迎えて

会長 藤島健志(札幌市立常盤小学校長)

 平成7年(1996年)、平成4年まであった札教研・学級経営部を受けてスタートした学級経営を語る会が名称変更し、札幌市学級経営研究会となりました。そこから始まった本会は、今年23年を迎えることができました。

 これもひとえに、多くの顧問の先生方・事務局・授業者・実践発表者・会員の皆様に支えられたおかげと思います。この間、夏季・冬季(時は春季・秋季も)の一日研修会・途切れることなく続いてきた研究大会・日々の実践や取り組みをもとに話し合った学習会など、多くの取組を通してより良い学級経営のあり方を見つめてきました。

 特に、創立10周年記念で行った明治大学の諸富祥彦先生のご講演と研修会は、140名近い参加者で、会場の真駒内南小体育館は大いに盛り上がり、中にはマイクロバスで参加した幼稚園もあったくらいで、この年作られた記念誌と共に記憶に残る年となりました。この時の取組をきっかけとして、現在の夏季・冬季の研修会では、河村茂雄先生・花輪敏男先生・石川尚子先生など、教育界で活躍されている多くの先生方をお迎えして、お話を伺う機会を設けるようになり、広く市内や道内から多くの先生方が参加してくださるようになりました。中には、HPなどで確認して、次回の講師が誰なのか楽しみにしてくださる方も出てきました。

 また、河村先生が開発されたQ-U調査を研究の対象として取り入れ、児童理解と学級経営のあり方について取り組むようになりました。その結果、学級の壁を越えて、お互いの学級の分析を普通に行い、「満足型学級」を目指し、調査と実践を検証するような体制になりました。これは、本会の研究の進展と同時に、20年前と今の教育情勢や子どもを取り巻く環境の変化が起因しています。今後とも、より良い学級のあり方について多くの側面から研修・実践を重ねていき、広く発信していきたいと思います。

 今までの本会の取組は決して小さなものではなく、今後ますます重要視されると思います。一昔前までは、「学級は授業で作る。学級経営=授業。」ということが合言葉のように言われてきましたが、今は 教師がいくら良い指導案を検討し、実践しようにも学級がしっかり学習の構えと人間関係ができていないと授業が成立しない時代です。現に、授業がうまいといわれている担任の教室からでも不登校の児童が出てくる世の中です。私は授業がすべての時代はもう終わったのではないかと思うほどです。今、教師に必要な力は児童理解力と実践に対するポジティブな感性ではないかと思うのです。

 そう考えると、今後 本会の果たす役割はますます大きなものになります。今後とも、本会の活動にご理解とご助言・ご支援くださいますようお願いいたします。