今回の提案は、新出漢字チェックリストです。学年が進むにつれ、授業で新出漢字の練習に充てられる時間はかなり限られてきます。むしろ、子どもたちに学習の仕方を教え、自主的に練習させたいものです。ただ、そうは言ってもそれでできるというのはクラスの中でどれくらいいるでしょうか。必ず個別対応、個別支援、チェックが必要になります。やらせっぱなしもいけませんね。例として小学校6年生の漢字チェックリストを光村図書の教科書にあわせて作ってみました。
チェックリストのねらい
チェックリストを作るねらいは、子どもにとっても先生にとってもメリットがあります。簡単に紹介します。
子どもにとってのねらい
得意な子は自主学習の道しるべに
子どもにとっては学習の見通しがもてるというメリットがあります。1年間でどれだけの漢字が出てくるのかがわかり、いまどの程度学習が進んでいるのかがわかるということは、ある程度自分で学習ができる子にとってはありがたいものです。また、ゴールが見えているということによってモチベーションが上がる子もいます。夏休みや冬休みの宿題を真っ先に終わらしたい子などにはこういうものは向いるかもしれませんね。
苦手な子にとってはひとつひとつクリアさせる意識を
少し漢字学習が苦手という児童には、覚えたら塗りつぶすなど成果を実感できるような使い方がオススメです。高学年になればシールぐらいで大きくモチベーションは変わらないかもしれませんが、少しずつでもクリアしていくことが目に見えていけば励ますこともできます。学習の成果を見えるようにするということは、子どもにとって大切なことです。
先生にとってのねらい
漢字練習帳やプリント学習、ノートにしても誰がどれだけ進んでいるのかをチェックするのは手間がかかります。でも、それをおろそかにすると、必ず「やらないで終わっていく子」が出てきます。みんなでやるべきことをやらなくても済ませてしまうというのは、学級経営上良くありません。提出物でもなんでも、決めたからには全員がどうなっているか把握するシステムが必要です。自己申告制にするにしても、こういうチェックリストがあるのとないのでは全く違います。
これにこだわることはなく
漢字学習の目的は正しい字形と用法を覚え、日常の学習や生活で使えるようにすることです。進め方はいろいろあります。子どもに調べさせて意味や用例を発表させたこともありますし、漢字スキルのようなもので順に進めたこともあります。漢字大相撲というテストをやったこともあります。限られた時間の中で何が一番やりやすく、定着につながるのでしょうかね。
PDFファイルにしてあります。⇒ 小学6年生 漢字リスト (pdf)
なお、漢字リストは光村図書の教科書に出てくる順番に整理してあります。
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